初恋とテニミュ
私の初恋の人は、柳浩太郎である。
ミュージカルテニスの王子様*1の初演に主演のイケメン俳優だ。彼が私にとっての初めてのアイドル、である。大体13年位前の話である。
ミュージカル『テニスの王子様』 The Imperial Match 氷帝学園 in winter 2005-2006
- 出版社/メーカー: マーベラスエンターテイメント
- 発売日: 2006/03/20
- メディア: DVD
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舞台上の彼はキラキラと輝いていた。もちろん、スポットライトを浴びていたから、とも言えたけど彼のオーラが絶対的な存在感が惹き付けてやまなかった。華奢な体に大きな瞳。オーディションに来た彼を見たプロデューサーは、この舞台の成功を確信したと言う。
ミュージカルテニスの王子様は2.5次元のジャンルでは草分け的な存在である。桃城武の「知ってるかい?」*2で始めるこの作品は10年以上たった今でもキャストを変えながらも続いている。
知っての通り、マンガは現在終了している*3。実際、ミュージカルテニスの王子様も完結した。だが、secondseason、thirdseasonと物語は最初から最後までループしながら続いている。私たち観客は越前リョーマの成長する姿を何度も見ることが出来るのだ。
そして柳浩太郎である。
この作品が彼のデビュー作にして人生の転換点になった。続編の第2作の稽古帰りに遭った自動車事故で後遺症が起こったのだ。詳しい内容は他の人のブログに書かれているが、この事故で彼は生死の境を漂った。そして右半身の不随と喉に麻痺が残った。俳優にとっては、特にミュージカル俳優としては致命的な損傷である。それでも彼はリハビリをして1年後舞台に復帰した。
ここまで読むと良い話、その彼が頑張って復帰した舞台が今でも人気という美談になる。
当の本人は復帰はしたかったが、当時美談にされるのが嫌で仕方なかったそうだ。
この舞台の10年後、私はあるきっかけで彼と再会した。大阪で行われた彼の体験談についての講演会に参加したのだ。
柳浩太郎は全く変わってなかった。私が観客席で見たキラキラとした光は変わらなかった。
彼は体調の悪化で休業中である。早く復帰してほしい。